ヘアカラーリングでしみる、痛い、腫れる、痛い方の原因はジアミンアレルギー?ノンジアミンカラーをご存知ですか?
初めましてこんにちは!
Sèté(セット)の南壽です。
この記事ではヘアカラーで頭皮に刺激があったり、ヒリヒリ、かゆみが出たことのある方へ、おすすめのカラーリングメソッドをお伝えいたします。
カラーリング施術中「しみてないですか?」
最近、カラーリングによる頭皮への影響を気にされる方、以前に比べてとても多くなったように感じます。カラーリング施術中、痒くなる、ヒリヒリするなど。様々な症状に対して「どうにかなりますか?」という相談もしばしば。また、カラーリング中や当日はなんの症状もなく気にならないが、翌日翌々日に頭皮が剥けフケっぽくなるという方もいらっしゃいました。
カラーリングをしたことのある方は、おそらくほとんどの方が施術中に聞かれたことのある美容師さんからの1フレーズ、
「しみてないですか〜〜〜?」
という質問。
『大丈夫です〜〜〜』
がほとんどですが、中には
『ヒリヒリします』『少し痒いです』
とおっしゃる方がいます。
なんなら言ったとてどうにもならないからと口に出さない方もいます。
この症状、放っておくと取り返しのつかないことになるかもしれません?!
カラー剤って一口に言うけれど、実際何種類くらいあるの?
ここで少しご説明。
カラー剤カラー剤といっても、世の中には多種多様のカラーリング剤が存在しています。
- 酸化染毛剤
- 酸性染毛料
- 塩基性染料・HC染料
- ヘナなどの植物性染料
- ブリーチ剤、脱染剤
その他にも細かなものはありますが、ざっくりこんな感じです。
・酸化染毛剤
いわゆる「カラー剤」「アルカリカラー」と一般的に言われる染毛剤です。アルカリの力によって、髪の毛を明るくしたり暗くしたり、おしゃれ染め、白髪関わらず様々な色の表現が可能なカラー剤です。1剤アルカリと2剤の過酸化水素を混ぜ合わせ、空気中の酸素に触れることにより発色します。髪の毛の中では浸透、脱色作用、発色が起こり、一般的には25~30分で染まります。ノンアルカリカラーというのも最近はあります。
・酸性染毛料
こちらは俗に言う「ヘアマニキュア」です。ビビッドな原色から、ブラック、茶褐色などまで幅広いカラーが表現できます。最近では主に白髪染めなどに使われることが多く、髪の毛のPH(ペーハー)によって、染料を髪の表面に吸着させます。髪へのダメージはないですが、色持ちは3.4週間とされアルカリカラーほどは持続しません。また、髪の毛を明るくすることができないため、白髪の方や、すでに染めた履歴があり明るくなっている方、そもそも地毛の明るい方などがこのカラーリングの対象になります。
・塩基性染料・HC染料
これらはヘアマニュキュアと近い染料ですが、前述のPHの値の違いで、カラーリングの対象毛が変わってくる形になります。
わかりやすく言うと、比較的健康な髪の毛にはヘアマニキュア、ダメージしている髪の毛には塩基性やHCカラーを使うイメージです。自宅で簡単にカラーメンテナンスができる、いわゆるカラートリートメントなどはこちらに属します。最近はブリーチオンカラーが流行っているので、マニキュアより使用頻度が高いと言えます。こちらもマニキュア同様髪の毛を明るくすることはできません。持ちも同様。
・ヘナなどの植物性染料
ヘナ、みなさんご存知ですよね?ヘナも酸性染料に属しますが、原料が植物由来ということで髪と頭皮、そして環境にも優しいとされています。が、稀にかぶれなどの症状が出る方もいるので、一概に優しいカラー剤とは言えないと個人的には思います。髪を染める力はそこまで強くなく、退色際は特にオレンジっぽい色味になることが多いです。他のカラー剤と比べて少々時間がかかるのもデメリットです。
・ブリーチ剤・脱染剤
ブリーチ剤、正式には脱色剤は、髪にあるメラニン色素を脱色します。色味などは入っていないため、金髪になります。アルカリの値が高いため、多少のダメージを伴いますが、ヘアデザインにおいてはガラッと印象をチェンジできるカラー剤と言えます。脱染剤は、主に髪の中にある過去の残留色素のみを分解してくれるものになります。メラニンを壊すブリーチ剤とは異なり、ダメージはさほどありません。例えば、黒染めをした髪の毛に自然な明るさを戻したい時や、極端な暖色から寒色にしたい場合の途中工程で使用します。
その中で頭皮にしみる可能性があるカラー剤は?何でしみるの??
前置き長くなりましたが、以上が大まかなカラー剤の種類と特徴になります。詳しく知りたい方はGOOGLE先生に伺ってください。
で、結局何のカラー剤が頭皮に滲みやすいのか?
それはズバリ!
アルカリカラーです。
上記でいうと、最初の酸化染毛剤と、ブリーチ剤のことですね。
そしてここからが今回のブログでの本題、
何がどうしてしみるのか?痛いのか?
を説明していきたいと思います。
わかりやすく簡単に言うと、滲みたりかぶれたりする症状に直結しているのが、カラー剤に含まれる「アルカリ」と「ジアミン」というものです。それぞれ役割は異なりますが、カラーリングには必要不可欠な成分です。
よくジアミンアレルギーという言葉を耳にしますが、
これはパラフェニレンジアミンという極々小さな染料によって引き起こされるアレルギー反応です。反応は様々ですが、テレビなどで見ていると湿疹から始まり、顔がひどく腫れ上がったりするなどの症状が出る場合があるそうです。ですが、このジアミンがないと様々な色を表現することができません。カラー剤には必須なモノなんですね。
アレルギーには花粉症もありますがアレルギーというものは基本、人間の免疫機能が大きく関わっています。よく聞くのが、「花粉症デビューしちゃったんだよね〜」というドンマイな声。今までは自己免疫の貯蔵タンクに余裕があって無症状だったけど、いよいよそのタンクがあふれ、体に何らかの症状サインが現れた状態。これがアレルギー反応ですね。
そうです、カラーリングでも全く同じことが言えます。毎月毎月の白髪染めの頭皮ベタ塗りのリタッチカラー。。。ジアミンへの耐性がなくなってきたその時、何らかの反応が出てきてしまう。。。怖いですね。
基本的には1度ジアミンによって引き起こされてしまったアレルギー反応は、治ってもカラー剤が触れれば再び出てきてしまうので、もう2度と、以前と同じようにカラーリングできなくなってしまうんです。
なので、そうならないために以前推奨しました、カラー剤を頭皮に極力着けないテクニック「ゼロテク」をお勧めしてます。薬剤が少なすぎると染まらない!薬剤はたくさん!でも、絶対頭皮につけない!!
とても恐ろしいジアミンアレルギーですが、パッチテストで簡単に自分にその要素があるか調べることができます。心配な方は是非一度パッチテストをお試しの上、カラーリングのご予約をいただければと思います。とはいえ、僕も美容師歴10年目になりますが、ジアミンアレルギーの方はごく僅かです。
「しみる!」という人全てがジアミンアレルギーではない?
そうです、ジアミンアレルギーの人は僅か、それ以外の人で「しみる!」という人は何が原因なのか、それは、アルカリ剤がもたらす酸化反応です。カラーリング施術中に生じる刺激や、かゆみ、ヒリヒリ感は90パーセント以上この反応によってもたらされています。反応はカラー剤を混ぜ合わせた瞬間から始まり、一気に強まり、時間の経過とともに穏やかになっていきます。
ブリーチ剤でしみる人は100パーセントジアミンアレルギーではなく、この酸化反応によるものです。なぜなら、ブリーチ剤にはジアミンは含まれていないからです。この刺激に関してもゼロテク を用いることで痛い思いをすることなくカラーリングすることができます。
考えられるカラーリングのリスクは可能な限り排除します!
今は薬剤のスペックが上がり、ジアミンが含まれていないノンジアミンカラーや、アルカリが少なめの微アルカリカラーなども出ています。それらを駆使することよって、カラーリングのリスクを減らすことができ、お客様の頭皮や髪をより健康な状態に導くことができます。
ということで今回は、カラーリングの際のリスクとその原因について説明しましたが、その他パーマなどでも「アルカリ」はあるので、パーマの際にしみる人にもリンクしてきます。
魅惑のノンジアミンカラー!!!
そこで現在Sètéでも取り扱いのあるノンジアミンカラー、
『ジョエルコスメティクス プライムカラー 』
その名の通りジアミンが含まれていないカラー剤でございます。ジアミンが入っていないカラー剤は、先述の通り、ヘアマニキュア、塩基性カラー、ヘナカラーなどがありますが、これらは黒い髪の毛、いわゆる地毛を明るくする力は有していません。
それと違い、こちらのカラー剤では地毛の黒い髪の毛をも明るくできてしまう優れもの!
ただ一点、どれくらい明るくなるの?
という点が気になる方多いかと思います。
僕もかなりの回数試しました、そこから得られた肌感でいうと、MAX6トーンくらいの明るさまでだったらいけるかなという感想です。もちろん、髪の太さ、もともとも明るさ、などなど髪質の違いによって個人差はありますが。
そしてこのノンジアミンカラー、カラー剤特有のキツイ匂いはほとんど感じません。いわゆる普通の黒ではない白髪染めという点では非常に優秀なカラー剤かと思います。とはいえまだまだこのノンジアミンカラー含め研究の余地はたくさんあるので、日進月歩。お客様に安心してご来店いただくために検証していきたいと思います。
正しい知識を持ち、正しい判断で、お客様へ正確な施術を心がけてまいります!最近ではリーズナブルなカラーリング専門店や、手軽なセルフカラーの商材が多く出ています。否定こそしませんが、お客様の髪と頭皮には何が一番か?そんなところへのこだわりでは負けません!
ぜひ一度ご相談くださいませ!
長々と最後までお読みいただきありがとうございました!